第一報
2021年12月2(木) 午前 - 12月3日(金) 午後に神戸大学・惑星科学研究センター(CPS)にて掩蔽観測ワークショップを開催いたします。掩蔽観測のご興味のある方はどなたでも参加できます。どうぞご参集ください。
第一報
2021年12月2(木) 午前 - 12月3日(金) 午後に神戸大学・惑星科学研究センター(CPS)にて掩蔽観測ワークショップを開催いたします。掩蔽観測のご興味のある方はどなたでも参加できます。どうぞご参集ください。
IOTA/EA & DESTINY+
(3200)Phaethon Observation Campaign
2024.11.16 (UT)
Phaethonの掩蔽観測に参加してDESTINY+ミッションに協力してくださる方募集中!
掩蔽現象の詳細と観測日
Date(日時): 2024 Nov 16 from 18h 55m to 19h 5m (UT)
(日本時間では2024年11月17日の未明3時55分から4時5分になります)
Star(隠される恒星): UCAC4 647-018316
RA(赤経): 04h 18m 21.7s, DEC(赤緯): +39° 16' 20.8", Mv(等級) 12.5 mag
Duration(掩蔽現象の継続時間): 0.31 sec (Max)
これまでの観測で、Phaethonは赤道部が膨らんだひし形(ダイヤモンドのような形)であることがわかっていますから、赤道付近の影の長さを測る場合は最大0.31秒の継続時間になることが予想されます。しかしながら、Phaethonの端っこの影の長さを測る場合は継続時間はもっと短くなります。
Mag Drop(減光): 4.2 mag Phaethonが恒星を隠した時、恒星の明るさが約4.2等暗くなります。
Asteroid (小惑星): (3200) Phaethon 16.5 mag(=Phaethonの見かけの明るさ)
Area(掩蔽帯):Tokai, Kinki, Chugoku/Japan, Korea, China
掩蔽帯は東海、近畿、中国地方、韓国、中国を通過します。詳しくは下図参照のこと。
Information of the occultation event (掩蔽情報)
http://hal-astro-lab.com/asteroid/20241116Phaethon.html
このページのFinding chartの方が見やすいかもしれません。
Finding chart (30分角 x 30分角)
掩蔽現象が起こる時、Phaethonはペルセウス座付近にいます(ペルセウス座とぎょしゃ座の間)。
Phaethonが掩蔽する星の近くには、相対測光用の比較星となる星がいくつかあります。できる限りF値を小さくして比較星とともに撮像します。
しかし、Phaethonが掩蔽する星と比較星はかなり近いので、それぞれ独立して測光できるように、視野を拡大して撮像する必要があるかもしれません。事前に使用する機材でテスト観測を行い、視野の大きさ、適正な露出時間等決めてください。
Visibility
下の図は掩蔽が起こる日のPharthon(実線)と月(波線)の高度変化を示しています。横軸は時刻です(下の数字が日本時刻)。掩蔽時(4時ごろ)のPhaethonの高度は約52度です。方向は西北西です。高度は十分なので、西側に高い建物がない場所を選べば観測できます。しかし、ほぼ満月の月が真西方向にあり、Phaethonと13度ほどしか離れてないので、空は明るく、対象星の導入や露出時間の選び方は難しいかもしれません。
経験豊かな掩蔽観測者がテスト観測を行い、事前のzoom会議での打ち合わせで観測方法を説明しますので、観測キャンペーンに参加してくださる方は下の参加登録formから必ずお申し込みください。
観測方法 Observation method
露出時間:20msec から 124msec の間でご自分の観測装置に適した露出時間を選択してください。
事前にご自分の観測装置でテスト観測を行い、SN比が5以上になるように撮像してください。その際、隠される恒星UCAC4 647-018316は絶対サチらないようにします。
時刻精度:GPSと時刻同期して、コンピューターの時刻をあらかじめ合わせておくことに加えて、LED照射を行って、解析でより正確な時刻を読み取れるようにします。
観測例:
2024年11月16日18h 55m ー 18h 59m (UT)まで
18:55:LED照射開始 (1分間)
18:56:本観測(2分間)
18:58:LED照射開始 (1分間)
18:59 :終了
相対測光しますので、ターゲットの恒星UCAC4 647-018316の他に近くの星も入るようにご撮影ください。ターゲットの恒星UCAC4 647-018316のすぐそばに近くに星がありますが、この星とターゲット星は分離して映るようにしてください。
掩蔽時の地球から見えるPhaethonの姿(plane-of-sky view of Phaethon)(左:2024.11.16 18:56(UT)右:2024.11.16 18:57(UT))Sean Marshall氏提供
地球(geocenter)の観測者がその時間に見ることができるもので、ランバート散乱でレンダリングされている。
図の上が北、左が東。マゼンダが自転軸(最短軸)、赤が最長軸。Phaethonは逆行自転なので、Phaethonの北極は南を指す。
シミュレートされたライトカーブ(Phaethonの1自転分)とライトカーブの中間点付近の平面図。太陽位相角は約11度なので、影はあまりできない(太陽位相角が0度の時が満月状態)。
一緒に観測してみませんか?
この観測に参加していただける方は興味がある方は以下のformからお申し込みください。
参加登録form
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeWv6C2aOTV2yvJCigZLojdwmrKvGYiyUg0ASKA0jPgYKhobQ/viewform
観測と掩蔽観測ワークショップがセットになっておりますが、観測だけに参加することもできます。
観測の事前打ち合わせを行う都合上、10月20日までにお申し込みください。
ご参考までに、掩蔽観測ワークショップの情報はこちらをご覧ください。
https://fumi-yoshida.wixsite.com/occultation-ws
今回のワークショップは第4回目となります。