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IOTA/EA & DESTINY+

(3200)Phaethon Observation Campaign

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Phaethonの掩蔽観測に参加してDESTINY+ミッションに協力してくださる方募集中!

今回の観測目的もこれまでのようにPhaethonの軌道と形状を決めることです。しかし、今回5回のイベントのうち対象星が暗いイベントがありますので、当日の天候(大気の安定性や透明度)により、S/Nが上がらない場合があります。その場合はPhaethonの軌道のずれの確認を観測目標にします。したがって、多少積分時間を長くしても、減光があったかどうかの確認をすることを優先してください。

対象星が明るくて、天候が良くて、高いS/Nで観測できそうなときは、できるだけ高時間分解能で(S/N>5くらいで)観測して、誤差を小さくし、より精度の良い形状モデルの作成が可能になるライトカーブが取れるよう頑張りましょう。

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過去の2回の北海道での観測(2022年10月21日、2025年9月19日)では、予報軌道に対してPhaethonの影の位置は南側へ、Phaethonのおよそ半径分ずれていました。この原因はまだ明らかになっていません(近日点付近でのYarkofsky効果ではPhaethonの影のズレは説明できそうにない)。今回も予報とはズレる可能性があります。10月13日の観測でずれを確かめることが重要です。10月13日、10月17日、10月19日、10月31日のそれぞれの観測の結果から、布陣位置を変更・決定していきます。11月5日の観測キャンペーンではぴたりと布陣できるように!

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必ず練習を兼ねてテスト観測し、自分の装置で適切なフレームレートを決める。S/N>5が望ましい。

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  • OWCへの登録

登録の方法が分からなければ渡部さんstarship@cty-net.ne.jpに連絡したら教えてくださいます。

以下のリンクから各日の観測者がわかります。ご自分の観測位置も登録なさってください。

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10/13 https://cloud.occultwatcher.net/event/2111-3200-254041-651493-T01003-1

10/17 https://cloud.occultwatcher.net/event/2115-3200-270678-651320-T01379-2

10/19 https://cloud.occultwatcher.net/event/2117-3200-277368-651195-T00190-1

10/31 https://cloud.occultwatcher.net/event/2129-3200-301216-650397-U108768

11/05 https://cloud.occultwatcher.net/event/2134-3200-306488-650144-U124075

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  • テスト観測結果の共有

(1)九工大グループ

11/5の対象星のテスト観測結果

■撮影条件と結果
日時:2026/09/30 23:21(JST)※対象星は現象時に近い、ほぼ天頂付近
場所:九州工業大学(Bortle 7.7)
望遠鏡:VMC260L(口径26cm, レデューサー込みでF3.2)
カメラ:ASI290MM
露光時間:71.8 msec
Gain:480
Binning:2×2
形式:MONO16
Brightness:180
High Speed Mode:Off
→ S/N 8.07

■高度低下後の結果(10/1 1:00頃)
対象星の高度が下がると、光害の影響と思われるS/Nの低下が見られました。露光時間を延ばすと少しはS/Nが改善しましたが、それ以上では5.5前後で頭打ちとなりました。

露光時間 S/N
71.8 msec 3.7
82.8 msec 5.3
90.3 msec 5.6
99.3 msec 5.4
112.0 msec 5.5

光害の強い観測地では、露光時間の選定が難しいと感じております。

 

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  • 観測の注意点

・初心者の方はここに観測マニュアルがあります。https://www.perc.it-chiba.ac.jp/iota-ea/wp/documentation-manuals/

以下北崎さんからのコメント
初めての方へ 観測の前にチェックすべき注意点すること

1. 架台、カメラおよびLED発光の動作、電源の残量のチェック(あたりまえですが…)

2.  USBケーブル、電源ケーブルの抜け止め防止策

 ※赤道儀の動きでUSBケーブルが引っ張られ、ライブビュー状態のカメラからの

信号が途絶えることがあります。その場合、SharpCapは停止し、カメラの再接続

になりますが、SharpCapの設定がデフォルトになります。

赤道儀を大きく動作させる際は、ライブビュー(カメラとの接続)を切っておくこと

をお勧めします。

3.  PCとデバイス、USBケーブルのコネクターに接点復活剤をつける。

(接触不良回避のためです)

4.  観測前にPCのセキュリティソフトとファイアーウォールを切る。

(結構悪さをすることがあります)

5. キャプチャーソフト(SharpCap)へのメモリの割り当てをリアルタイムに設定する。

(ドロップフレーム回避のため)

6. 夜露対策。フードの他に、ヒーターまたは乾燥空気の吹き付け

 もし曇ってしまった場合の、ドライヤー(DC,V12作動のもの)

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​・GPS

・GPSの受信機はu-blox 8以降またはMT3333を使う。ロシアのGLONASSが受信できるものなら良い

(どれを使えばいいか分からない人は宮下さんk_miyash@nifty.comに連絡したら教えてくださいます。)

​

・SharpCapの設定

・SharpCapではMONO16、serで保存。gainはあげすぎない(300-480)、暗くて見えないときはヒストグラムで表示範囲を調節。

以下宮下さんからのコメント

◇ASI290. 462、662 は、HCG機能が搭載されている。これは、フレーム露光終了時に

素子のピクセル内で電荷量値を増幅してから出力する。

出力時に載ってきてしまう読み出しノイズ(バックグラウンドのザラザラの正体)に対し

て予め信号を増幅することで、S/Nを向上させる。機種により一定のゲイン(120など)

以上で動作するが、掩蔽観測で用いられるゲインはそれより高いので特に気にする必要は

ない。 

◇上記のように、HCGがはたらいている範囲のゲインであれば、高く設定する必要はない。

後述のヒストグラムストレッチを使って画面を明るくできるので、ゲインで無理やり明るさ

を確保しないようにすること。 

◇ヒストグラムの山(バックグラウンド部分)が、左右中央より左側(明るさが小さい側)

になるように。 

◇ヒストグラムのバックグラウンドの山の左すそが、ヒストグラムの左端にくっつかない

ように、Brightness で調節する。(16bitのときはあまり気にしなくてよいですが...) 

◇画面表示が暗いときは、ヒストグラムの右端に縦破線があるので、右端にマウスカーソ

ルを合わせて、左右矢印が現れたら、そのまま右にドラッグすると画面を明るくできる。

左右中央付近にある縦破線はガンマ補正用なので、むやみに変更しない方がよい。なお、

縦線の左右移動による明るさ調整の結果は、ビデオ記録には反映されないので、安心して

調整してください。

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​・測定について

・11月5日の対象星は直ぐ横に暗めの星がくっついているが一つの星としてまとめて測る。

以下宮下さんからのコメント

S/Nは完全に星像が消えた場合の 75% となる。 

計算等は以下です。 

----------------------------------------------------------------------- 

対象星  UCAC4-620-124075       

    = Gaia EDR3 1947237570995161728               

    Magnitude G: 12.940               Colour index B-V: 0.67

    Magnitude BP: 13.276               

    Magnitude RP: 12.441

    Visual magnitude: 13.08 

隣の星  Gaia EDR3 1947237570995161472 

    Magnitude G: 14.336               Colour index B-V: 0.77               

    Magnitude BP: 14.712               

    Magnitude RP: 13.769               

    Visual magnitude: 14.51 

小惑星  Magnitude 15.81 

 

RPについて計算  

合成等級   

掩蔽前 = -2.5 log10(10^-0.4x12.44 + 10^-0.4x13.77 + 10^-0.4x15.81)      

    = 12.12  

掩蔽中 = -2.5 log10(10^-0.4x13.77 + 10^-0.4x15.81)      

    = 13.62  

減光等級 = 13.62 - 12.12 = 1.50  

元の明るさの 0.4^1.65 = 0.25 = 25% に。 

 

Gについて計算  

合成等級  

掩蔽前  = -2.5 log10(10^-0.4x12.94 + 10^-0.4x14.33 + 10^-0.4x15.81)     

     = 12.61  

掩蔽中    = -2.5 log10(10^-0.4x14.33 + 10^-0.4x15.81)     

     = 14.08  

減光等級 = 14.33 - 12.61= 1.47  

元の明るさの 0.4^1.65 = 0.26 = 26% に。 ⇒ 星像に明るさが残る。   

 

S/Nは、明るさがゼロになる場合の 約75% となるのでS/Nは表のようになる。

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・Limovie

解析には以下のLimovie IIをお使いください。その際は宮下さんからの注意事項とお願いのファイルをお読みください。

The latest version 2.0.0.4L is available. Download from: 
https://astro-limovie.info/limovie2/

​宮下さんからの注意事項とお願い

​

Phaethonは径が5kmと小さな小惑星だが、回折の影響は? 

◇ 回折の影響が顕著に表れるのは、フレネル数が10以下の場合です。  

今回の現象のフレネル数は 約 100 で、比較的大きいので、Limovie の持つ回折シミュレーションが適用できます。

​​

​

  • 観測報告

渡部さんからのコメント

Phaethonの観測の機会は、10月13日と17日の関東、19日の近畿、東海、31日の北海道と、キャンペーンイベントの11月5日までに4回
もあります。観測結果を次の観測につなげていくことと、キャンペーン後の近日に観測結果の発表の場がありますので、観測結果についてはできる限り早めに、IOTA/EA小惑星観測報告受付に報告していただくとともに、SER動画ファイル、カメラセッティングファイル、時刻ログ、解析ライトカーブ、エビデンスファイルを基本に、各種ファイルをROREMチームのpCloudにご報告下さい。
解析に不慣れな方は、動画ファイルとカメラテッティングファイル、時刻ログの3点だけでも構いません。

 テキストメール報告先 asteroid-report@iota-ea.org.
 各種ファイルのアップロード先
 https://u.pcloud.com/#/puplink?code=jqHXZ9BulTclsJq4omkCzDoFr8Ve0JaGy

 結果については、報告が集まり次第、下記のROREM ウェブサイトで、仮整約結果等をご覧いただけるようにしたい思います。
 https://astro-limovie.info/AsteroidResult/

 

観測参加者とそれぞれの観測結果の把握のために、キャンペーンイベント(11月5日)のみ、今後お知らせるスプレッドシート(計画と結果)への報告も併用します。それ以外の観測日の観測はOWCへの登録をお願いいたします。
OWCはリアルタイムで他の方の布陣ラインが確認でき、観測地の予報時刻、任意範囲の星図の表示など、スマホで現地でも利用できるので便利です。

IOTA/EAでは、Phaethonの観測結果をアーカイブして、今後の研究に活かします。
最終的な結果が出そろいましたら、改めてアップロード先をお知らせします。
Phaethonの観測に関する情報を、渡部のpCloudにアップします。こちらはその都度お知らせします。

 

 

  • 導入例

​(1)宮下さん作成

11月5日のPhaethonの現象について、ε Cyg から対象星 UCAC4 620-124075
までをたどる動画(ファインディングビデオ)を作成してみました。

渡部勇人さんに教えていただいた「位置関係」に基づくものです。
下記よりご覧ください。
https://u.pcloud.link/publink/show?code=XZjiE8JZGExqG19QGdFpaObrS8aBEudIK4IX

動画中の星図は、
Free Mag 7 Star Charts
https://www.cloudynights.com/articles/articles/observing-skills/free-mag-7-star-charts-r1021/
を使わせていただきました。必要なところだけ印刷して持っていけるので便利です。

imx462センサに、口径280mm, 焦点距離約560mmの光学系での撮影です。
雲が通り過ぎる隙間を狙っての撮影なので、画面がわずかにN方向から傾いて
います。その辺は大目にみてください。

因みに...
現在開発中の imx462+Raspberry Pi カメラの動作試験(ファーストライト)を
兼ねて撮影しました。 ASIシリーズとの違いは、

a. Gainの上限をセンサのたぶん補償範囲である400にして、むやみに高い設定値
  にならないようにしてある。
b. 意味するところがよくわからないBrightnessに代えて、Black level の設定
  としてある。
c. ビニングは 2x に固定。(とりあえず)
d. ヒストグラムストレッチではなく、表示の明るさを変更できるようにしてある。

です。試作機なので、フレーム露光時間の上限を100msecとしてあり(後ほどそ
れより長い露光もできるようにする予定)そのため100msecの露光時間で撮影し
てあります。
このカメラはGPSから得た時刻をそのままフレームに書き込みますので、LEDによ
る補正の場合と異なり、任意のフレーム露光長(フレームレート)で撮影するこ
とができます。

 

(2)藤川さん作成のプログラム

対象星導入プログラムについて昨年の北海道遠征で使用した対象星導入プログラムを改良し、

より多くの方にお使いいただけるようにいたしました。下記GitHubにて公開しております。https://github.com/Akashi3060/zahyou/releases/latest

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​​

・練習用イベント山村さんからご提供 北九州地方

​https://u.pcloud.link/publink/show?code=XZry18JZt74XdRVEvXpx96KNKUCBSkPtu61V

・Eventの日時(D~M列)が水色になっている現象です。
・右端の方のBG列に、その現象のOWCの掩蔽帯図ページのURLを入れました。
・その現象の星図(ステナビ、地平座標表示)は、下の[202610Ast_Obs]フォル 
 ダの***.snsを使えます。

​

・​練習用イベント根元さんからご提供 日本大学付近

13日までで観測出来そうな予報は下記の5件です。
資料を添付します。

・10/7(水) 22:28(JST) (530)12.9等 16.1秒 Drop22% 38゚S Probability100%
※減光量が小さく、高SNで記録しないと時刻解析出来ない場合があります。
・10/8(木)19:16 (74150)12.5等 0.34秒 19゚SW 100%
・10/8(木)19:56 (6144)13.5等 2.0秒 23゚SW 100%
※OWCに5名登録あり。
・10/11(日)19:39 (211)Isolda 13.7等 7.8秒 Drop36% 22゚SW 100%
・10/13(火)24:18 (14715)13.2等 2.1秒 40゚E   94%

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・施設利用許可

・駐車場の使用等で必要があれば、次の施設利用書を使用してください。

施設利用書

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​・ZOOM会議​

・10月20日−29日に10月13、17、19日の結果を共有するzoomを開催し、31日と11月5日の観測に備える。調整さんここです。

https://chouseisan.com/s?h=0eb84ee18ce84826aaec36605faf261f

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